海津まちゼミ(海津まる得教室)


中年以上の方ご注意!!加齢黄斑変性について

加齢黄斑変性は、50歳代から始まることが多く、高齢化を背景に患者数は増える一方です。すでに発症している人は43万人、前段階が疑われる人は678万人にも及ぶと推定されています。

加齢と遺伝的体質の他、喫煙、太陽光、偏食などが関係して発症すると考えられる加齢黄斑変性は「目の生活習慣病」と言われています。
生活を見なおすとともに、まめに自己検査をし(下のアムスラーチャートを参考に)、異常を感じたら眼科医に受診してください。

東海光学㈱のパンフレットより

アムスラーチャート

視界がゆがんでいるかどうかを知るには、自己チェックツール(アムスラーチャート)を使います。自己チェックをすると、見え方の変化にご自分で気が付くことができます。目から表を30cmはなして、老眼鏡やコンタクトレンズをした状態で、片眼ずつ、表の中央の黒い点を見つめます。ゆがみがないか、見えないところはないかを調べます

         ⇩

       見るものがゆがむ                      中心が暗くなる                    真ん中が見えない

このような症状があった場合は、
網膜疾患の可能性があります。
至急、病院で検査を受けることをおすすめします。


お子様の視力について

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ光の加減が分かる程度ですが、

成長とともに視力も上がってきます。

 

大体、5~6歳くらいで大人と同じような視力をもつようになります。

私たちは眼だけで物を見ているのではなく、眼に入った光の情報を電気信号に変え脳が捉えて認識しています。

私たちは生まれてからずっと眼から入った情報を認識し、学習をしながら脳を発達させてきました。

 

つまり情報の入り口となる眼は、脳の発達に大きな影響を受けると言えます。

そこで大切なのは、親がお子様の視力に敏感になることです。


小さいお子様は自分で「見えにくい」と視力の異常を訴えてくれません。

身近な大人が注意をし気づいてあげなければなりません。

 

視力障害は早期発見で改善につながる場合もあります。

少しでも気になることがあれば早めに眼科を受診されますよう心がけ、

お子様の視力を守ってあげてください。


子どもの視力、 成長期は目の発達期でもあるのです。

平成25年度の文部科学省学校保健統計調査によると、年齢が進むにつれて1.0未満の割合が高くなっています。

とくに中学校で半分以上、高等学校では6割以上が1.0未満で、幼少期から学童期における適切なメガネが必要とされています。

 

前のところでも書きましたが、子供の視力は大人の視力以上に大切です。

とくに幼児の視力低下は気づきにくいので、大人が注意深く見守る必要があります。目を細めたり、斜めに物を見たり、本を見ていてすぐ飽きるなど、変だなと思ったら眼科医へご相談ください。

 


え!   視力は10代から低下しているの?

目には調節力というのが有って、遠くを見たり近くを見たりするために、

眼の中にあるレンズ(水晶体)の度数を変えて、ピントを合わせています。

この力は10代から低下してきます。

 

それが40代頃から30Cm位の所に、ピントが合わなくなります。

これが老眼の始まりです。

 

よく老眼鏡を使うと度進む?と言われますが、老眼は年とともに進み

老眼鏡を掛けていなくても度は進むので、無理して使わずにいても

あまりメリットはないといわれています。

 

合わない度数を長時間使用していると、目のためによくありません。

老眼鏡といえども、出来る限り目を測って合わせたものを使いましょう。

 

 

 

調節力が低下する様子 (東海光学カタログより)
調節力が低下する様子 (東海光学カタログより)

夏になると気になるのが紫外線(UV)ですね

ご存知ですか?

眼も「日焼け」することを。

瞳にもUVプロテクトが必要です。


紫外線は私たちにこんな悪影響を与えます。

 紫外線は3種類 

UV-A   眼の水晶体に吸収され白内障の原因になると言われている。

UV-B   眼の角膜に吸収され大量に浴びると角膜炎の原因となる。

UV-C   地球のオゾン層で吸収され地表には届かない。

紫外線が眼に入ると、眼は紫外線を感知し、その信号に反応してメラニンを作れと脳から命令を送ります。  

その命令を受けた肌はメラニンを作るので、肌を露出していなくても皮膚が黒くなります。

紫外線防止のメガネは、美容にもよいと言うけですね。


(海津まちゼミ) メガネが壊れた、なくした  『緊急時にこれが有ると助かる』

 

急にメガネを壊して困った時の、アドレンズ  エマージェンシーと言うメガネを

ご存知でしょうか、  東日本大震災の時、メガネをなくして困った方が大勢いました。

そこで考えられたのがこのメガネです。

 

近視の-6.00~老眼や遠視の+3.00まで自由に変化させ見ることができます。

あくまでも緊急用ですから長時間の使用には向きませんが急なときにはとても

助かります。

 

 

もしもの時に役立ちます
パッケージに入った状態

 

 

メガネを作るときにとても大切なことがあります。

 

レンズの度が合っていること、疲れないこと、おしゃれなこと、

そしてフィッティング、

フィッティングというのはフレームがお顔にぴったりフィットしていて

眼からレンズまでの距離やレンズの傾斜角、レンズのあおり角が既定の

状態になっていること、これを合わせるために様々な道具を使用します。

それが下の写真です。

 

フィッティングはメガネ作りでかなり重要な作業です。

 

 

メガネ調整用の道具類

(海津まちゼミ) メガネを作るための加工機群

奥から、型取り機、ポイント位置決め機、自動玉すり機、手刷り機、マーカー、レンズメーター
奥から、型取り機、ポイント位置決め機、自動玉すり機、手刷り機、マーカー、レンズメーター

メガネを作るために必要な加工機です。

50年ほど前、レンズは今のようにプラスチックはなく

ガラスレンズしかありませんでした。

 

それをガラス切りで切ってカットしさらに少しづつ

けがいてゆき手動式の玉すり機で

 

手ずりをしフレームの形に合わせて仕上げました

仕上げるまでに1~2時間くらいかかりましたが

 

現在では自動機を使用して、20分ほどで仕上がります。


(海津まちゼミ)知っていましたか?レンズには中心が有ります

レンズには中心があります。

瞳の中心とレンズの中心がぴったり合っている。

レンズの中心が合わないのはダメ。

縦方向のレンズの中心は、レンズの種類や

用途によって決まります。

 

しかし左右の眼位にズレがある場合はこの限りには

有りません。

 

 

 

通常はレンズの中心と瞳の中心を合わせて加工します。 (東海光学カタログより)
通常はレンズの中心と瞳の中心を合わせて加工します。 (東海光学カタログより)

細かいラックが入って曇ったようになったレンズ
細かいラックが入って曇ったようになったレンズ

(海津まちゼミ)   プラスチックレンズは熱に注意が必要です。

 

プラスチックレンズのメガネを掛けたまま、サウナに入ったり

焚き火に近づいたり、ドライヤーの熱い風を直接当てたりすると

レンズに細かい割れ(ラック)が入り大変見にくくなってしまいます。

 

これはレンズ表面に加工してある反射防止の

コーティングの熱膨張率が、母材のプラスチックレンズと異なるため、

膨張率が低い表面のコーティングにヒビが入ってしまうために起こります。

 

こうなると直すことはできず、レンズ交換が必要です。

 ご注意ください。

 

 

 


遠近両用メガネは老眼の初期に使用したほうが慣れやすい

よく、老眼がもっと進んでから遠近両用めがねを作ろう、と考えている方も

お見えのようですが

 

実は遠近両用メガネは、老眼の早い時期に掛けたほうが慣れやすいのです。

老眼は前の所でご説明しましたが、年とともに調節力が低下します。

その低下した度数を補うのを、加入度と言います。

 

遠近両用レンズは上半分が遠く用で、下のほうに近くの度が入っています。

遠く用の度と、近く用の度の差が大きいほど、足元の揺れや新聞を見るときの

視野の狭さを感じます。

 

つまり加入度が少ないほど、揺れユガミが少なく、近くの視野も広いので

早くご利用になったほうが、慣れやすいのです。

遠近両用めがねは早く掛けたほうが慣れやすい (東海光学カタログより)
遠近両用めがねは早く掛けたほうが慣れやすい (東海光学カタログより)

メガネレンズのお話

メガネレンズの種類

単焦点レンズ

境目のある遠近両用レンズ

境目のない遠近両用レンズ

中近両用レンズ

近用パワーレンズ

 

大まかに分けるとこんな感じになります。

 

単焦点レンズ          近視用、 遠視用、 乱視用 、老眼用 、レンズ面がほぼ同一度数で出来ている。

 

境目のある遠近両用レンズ 少なくなっているが、今でも根強い人気がある。近くが見やすい

 

境目のない遠近両用レンズ今、遠近両用メガネと言えばこのタイプをさす。老眼に見られない

 

中近両用レンズ       室内のみメガネを掛けたい人や、事務仕事用 (部屋移動可) のメガネに。

                                  テレビも見れる老眼鏡とも言われている。

 

近用パワーレンズ                   パソコンや仕事などに使われる 、 事務などの座り仕事に便利。

                                                  老眼鏡と違い30cm~1m位までピントが合う 

 

              


(老眼の人) 遠く専用と遠近両用メガネの違い


遠く専用メガネ                                                     遠近両用メガネ

手元の携帯がぼける                                       携帯も遠くもよく見える


(老眼の人) 老眼鏡と近用パワーレンズの違い

老眼鏡                                                              近用パワーレンズ

新聞の先がボケる                                            新聞の離れた所が見える


写真はニコンエシロールカタログより