腕時計は磁気に大変影響を受けます。
私たちのまわりには、スマートホンや携帯電話オーディオのスピーカーハンドバッグの留め具や冷蔵庫のドアなどいたる所に磁気は使われています。
腕時計には小さな磁石の付いた歯車が、組み込まれており磁石に近づけると、その歯車が磁気に引きつけられ止まってしまいます。
磁石から離すと動き出し、その引きつけられていた時間が遅れとなります。
磁石の影響を少なくするには磁気製品から出来るだけ離すことです。
通常の磁気製品であれば、10Cm~15Cm離せばほとんど影響は受けません。
但しデジタルクオーツ時計は磁石を使用していないので磁気の影響を受けません。
時計の故障によって遅れる場合もありますので、メーカー又は専門店でご相談ください。
日本には2つの電波塔が建っています。
ひとつは福島県のおおたかどや山(標高約780m)の山頂に250mの傘型
アンテナから(40kz)波長7.5kmで発信されている。
ちなみに地元の養老山は855mですからだいたい同じような高さです。
もうひとつは福岡県と佐賀県の県境にある、はがね山(標高約900m)山頂
に200mの傘型アンテナから(60kz)波長5.0kmで発信されている。
外国では1本の電波塔ですが日本には2本立っています。
この電波塔へ標準時を作って送っているのは、NICT独立行政法人情報通信研究機構(東京都小金井市)でセシュウム原子時計18台と、水素メーザー原子時計4台から得られる結果を合成し1秒を生み出している。
ここで作られた時間を2つの電波塔へ送り出している
上記写真は「国立研究開発法人 情報通信研究機構提供」
現在電波時計の使える国は、日本2局、アメリカ、中国、ドイツ、イギリスの五ヵ国のみです。
この電波時計のほとんどは日本の製品(中国製造品を含む)です。
ドイツでもつくられていますが少ない
電波時計は(日本国内のみ受信)や(日本、アメリカ、中国)の4局のもの又6局すべてを受信できるもの時計によって様々です。
但し、電波時計もアメリカやカナダなど国土の広い国にはその場所により、時差がありますのでその修正が必要となります。
イラスト カシオホームページより
電波時計は電池を替えなくていいの?
電波時計でも電池交換の必要なものもあります。
電波時計と言うのは時刻の電波を受信して自動的に時刻合わせをする機能です。
電池交換のいらない時計はソーラーセル (太陽電池) の時計です。 ソーラーセルで作った電気を、時計の内部ある充電用の二次電池にため込み、時計を動かします。
電波時計とソーラー時計を組み合わせたものは電池交換せず時間も正確な時計です。
光で動くソーラー時計が止まったと言ってご来店されるケースが増えております。
『時計が止まってしまった』とお客様がご来店されます。
冬場はあまり外出しなかったり、長袖の服を着ているため、時計に光があたらなくなり、
うまく電気が作れず止まります。
ソーラー時計が止まってしまった場合は、まず文字盤面を上にして窓際の直射日光のあたる所に2日~3日間ほどおいてください。 バンドや文字盤が劣化しますのであまり頻繁にしないでください。
これで完全充電されると思います。
時計が動き出したら、説明書を見て時刻合わせをして下さい。
10年以上ご使用いただいている時計は、充電用電池の寿命がきているのかも知れませんから
その時は専用の電池と交換する必要があります。
完全充電するには2日~3日間位直射日光に当てる、夏場は時計が暑くなるので注意が必要
月に1度、 5~6時間日光のあたる窓際で充電が必要です。
高温になる場所に放置すると、部品の劣化や故障の原因となる場合があります。
車のダッシュボードの上などに放置しないでください。
頻繁に日光に当てすぎると、皮革バンドやポリウレタンバンドの劣化や文字盤の変色の原因になることがあります。 月に1度の充電時以外は、長時間日光の当たる場所に放置しないようにしましょう。
第2回のまちゼミでお話ししました内容です。
第2回海津まちゼミ(海津まる得教室)
1秒とは
現在の1秒の定義は、「秒は、セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細構造準位の間の遷移(移動)に対応する放射の周期の9192
631 770倍の継続時間である」と定義されています。3000万年に1秒の誤差
86400秒 で 1日( 太陽時 ) 実際の1日 86457.3秒だが変動している
1秒で 光が真空中を299,792,458m移動する、 お月さんまでの距離 約384,400,000m 光速で 約1.28秒
振り子の等時性(ガリレオが発見) 振り子の往復時間は重さに関係なく長さと重力加速度で
決まる
突然問題です 1秒で1往復する振り子の長さは 約 Cm ( ヒント 約1mで2秒)
実際は1mより短く、日本の場所により9.805・・・/s2~9.789・・・/s2となる 小学5年生で習います。
◎次世代の「光格子時計」ストロンチューウム原子の振動数を測定 300億年に1秒の誤差
●ゼンマイ振り子式掛け時計 1657年頃に、 ホイヘンスが作ったのが最初と言われている。
●電池振り子式掛け時計 1970年頃に使用されていた
●電池テンプ式掛け時計 1980年頃から使用されるようになった。
●電池音叉式掛け時計 電池テンプ式よりやや後に作られたが生産期間は短かった。
●電磁テンプ式水晶時計 ステップモーターを使用しない電磁テンプと水晶発信式時間調節機能を、併せ持ったもので製造期間は短かった。
●電池水晶掛け時計 ステップモーターを使用し、革新的な時計で日本がスイスの時計産業に始めて勝った
●電池電波掛け時計 原子時計の精度を電波で常に修正するため秒まで合う
1往復1秒振り子の答え 約25cm
振り子式掛時計
ゼンマイの力を歯車で伝えて脱進機により時間を調節している。
脱進機とは、 振り子の振動を通じて時間を調節するもの
電池式振り子式掛時計
振り子を動力として歯車に力を伝え時刻を表示する。
電磁テンプ式掛時計
テンプを動力として歯車に力を伝えて時刻を表示する。
音叉式掛時計
テンプ式とクオーツ式の途中に出来た時計で音叉の振動を歯車に伝えて駆動し時刻を表示する方式
今では珍しくなった電磁テンプ水晶式の掛時計ムーブメント(機械)ステップモーター式が出る前に一時期作られていた。
駆動用コイルと水晶発振による時間調整用コイルが付いている。
ちょっと前の水晶(クオーツ)掛時計
水晶をU字型に切りだし電気を加えると固有の振動数で発振するのを利用し(水晶の振動が一秒間に32、768振動を15回割ると1になる)1秒に1回のパルスに変換してステップモーターに伝え駆動し時刻を表示する方式。
今の水晶(クオーツ)掛時計
(左はムーブメントケースを開けた写真)
部品の多くに精密加工されたプラスチックの歯車が多用されている。
電波式掛時計
基本は水晶時計を使用し、原子時計によって10万年に1秒の誤差の精度で作られた
時刻を福島と九州にある電波塔から発信し時計が受信して誤差を修正するため、常に確な時刻を 表示する
世界には6局の電波塔があり日本2ヶ所、アメリカ、中国、ドイツ、イギリス各1ヶ所それぞれの周波数で発信しているのでその場所に合う受信機が必要です。
日本の電波塔は福島県と北九州のそれぞれ
一塔づつ立っている 福島が40kz 九州が60kzとし混信しないように周波数を変えている
(腕時計) GPS受信電波時計
仕組みは電波時計と同じだが原子時計の時刻をGPS衛星の電波に乗せて使用するため
空の見える場所なら大抵の所は時刻修正が出来るので、海外で時差修正がいらない。
今や時計は何にでも付いている、携帯はもちろんのこと、テレビ、冷蔵庫、炊飯器、カメラ、カーナビ、車の回路にだって時計が入っている普段あまり気にせずいるが、逆にいえばそれだけ時計の必要性が高いということだと思う。